40歳以上の国民全員が、誰でもワンコイン(500円)で受けられる大腸がん検診、日本ではどれくらいの方が受けていると思いますか?
2016年の国民生活基礎調査によると、41.4%の方が受診されているそうです。
”大腸がん検診受診率(40~69歳 男女計)2016年(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/screening_p03.html)”
福岡はというと、36.4%。
3人に一人以上は受けている計算となります。少しずつ受診者は増えているんです。
たとえば、3年前(2013年)の調査では全国平均37.9%(福岡は32.1%)、さらにその3年前(2010年)になると26.0%(福岡は21%)となっており、3年間で15%も増加していることがわかり嬉しい限りです。
どうして嬉しいか?それは、受検率が上がれば大腸がんで死亡する方が減ることがわかっているからです。どのくらい減るかというと、おおよそ3割程度減ると言われています。
便を提出する、というのに抵抗がある方はおられるかもしれませんが、それ以外は痛くもない、危険もない、効果が確実、と3拍子揃った素晴らしい検査です。
そして、ほとんどどの病院でも受けられるはずです。
試しにお近くの病院で「大腸がん検診を受けたいです」と言ってみてください。
すぐに容器を渡してくれて、説明してくれます。あとは提出するだけです。
「なんだ、役所とかにいかなくてもいいのね、保健所でしかできないかと思っていたわ」なんて言われることも多いです。
大腸がんは知らないうちに進行し、腸が狭くなって便が通らなくなり腸閉塞というのになります。私は現在週に1回九州医療センターで内視鏡診療をさせていただいていますが、こちらの病院ではこのような方が毎日のように運ばれてきます。これが大変きついですから、こうなる前に皆さん、1年に1回はどこかお近くの病院に相談してみてください。
Comments