私の専門は胃カメラ・大腸カメラですので(超超専門家の中にはさらに胃に特化される先生や小腸に特化される方、大腸・直腸、と細分化される方もいますが)、日常診療で出会う方の多くに「大腸癌検診を受けましょう」という声掛けをします。
「大腸癌検診」は便を2回とり、どちらか一方で異常がでた人は大腸カメラを受けていただきます。
この検査を日本国民全員が受けた場合、大腸癌死亡率は現在の少なくとも半分になるだろうと推察されています。
ちなみに、当院では昨年1年間で約200人の方が大腸がん検診を受検され、およそ5人に1人が要精密検査の対象となりました。当院では対象者のほとんどの方(92%)が大腸カメラを受けていただきました。
要精密の方の多くに良性もポリープがあり当院での切除を終えております。数名の方は大腸がんと診断されましたが、ほとんどがstage0またはⅠの早期癌でした。
どうか検査を受ける勇気をもって、ぜひ大腸癌検診を受検されてください。